本格焼酎は、日本酒と並ぶ【もうひとつの日本の酒文化】です。地酒と比べ安価な酒と思われがちですが、これも決してそうでもないようです。工場的哲学の元に造られたものと、農業的哲学のものでは、大きな違いがあります。
本格焼酎の歴史は古く、さまざまな説があります。大陸の朝鮮半島から九州に伝来した説と、沖縄から九州南端に伝来し、九州一円に広がり、そして日本全国に広まった説とがあります。
丹精込めて造られたものはいずれにせよ、万人に愛される酒となっています。
黒木本店 㐂六
「㐂六」の文字は、焼酎党はもちろん、そうでない人もお店でよく見かけると思います。しっかりた味の骨格を持ち、香り高く複雑な風味の余韻を持っています。水割りにすると、風味がより豊かになり、穀物の甘さや、やや香ばしい風味が残ります。お湯割りでは、風味が柔らかくなり、バランスのとれた丸みのある味わいとなります。穀物の旨味がぎゅっと凝縮された飲みごたえのある銘柄です。
西吉田酒造
伝統的な麹で造り上げたもろみを、創業以来筑紫の地で培ってきたブレンド技術で、豊かな香りと深い味わいのある本格麦焼酎に仕上げています。「つくし」の由来は、筑紫国古来の祝詞、祓詞(はらいことば) 「つくし」から。
六調子酒造 太古一尊
社長が生涯かけて芸術としての酒を焼酎の中で追及している銘柄です。WTO(世界貿易機関)による世界的な取り決めによって地理的表示が認めれられ、「球磨焼酎」の看板を掲げています。厳選した材料選び、伝統の技でつくり、目を光らせて寝かせる(熟成)した焼酎は、まさに飲む芸術。
霧島町蒸留所 明るい農村
「よき焼酎は、よき土から生まれ、よき土は、明るい農村にあり」。美しい自然の中で生まれる、さつま芋、米を使い、
創業から108年間伝わる、伝統のかめ壺と、湧き出づる水で仕込んだ焼酎です。一度聞いたら忘れられないネーミング、一杯飲むと、自然の恵みの感謝を忘れなくなる温かな味わい。鹿児島産薩摩芋のやわらかな甘みがやさしい、飽きのこない銘柄です。